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「どこが相手であろうと同じ目線で戦える」日本代表がW杯で“最高の景色”を見るため森保一が繰り返したテストの内容とは――《多数精鋭化で維持される強度と精度》

※FIFAランクは1/16時点
グループステージ(GS)ばかりに気を取られるつもりはない。森保一の泰然自若な姿からは、そのようなメッセージが伝わってくる。
北中米ワールドカップに臨む日本代表はオランダ代表、チュニジア代表、欧州プレーオフB組(ウクライナ代表、スウェーデン代表、ポーランド代表、アルバニア代表)の勝者とともにF組に入った。抽選会が終わった年の瀬に、本人と話ができる機会があった。彼は落ち着き払った口調で言った。
「ワールドカップに出てくるチームはどこだって強いですよ。我々とすれば相手の良さを消して自分たちの良さを出し、自分たちの良さを出して相手の良さを消す。相手がどこであろうとも自分たちがいい準備をして力を出し切ることを考えていきたい」
たとえどのグループになろうとも「厳しい戦いになる」とのコメントは同じだったに違いない。最高の景色、つまりは頂点を目標にする以上、組み合わせで一喜一憂することはしない。1、2位で突破すればラウンド32でブラジル代表、モロッコ代表のいずれかと当たる可能性が高いとはいえ、そこに照準を合わせていく口ぶりでもない。「どこだって強い」はどこにだって勝たなきゃいけないという固い決意の裏返しと受け取ることができた。

2022年のカタールワールドカップを終え、2期目に突入した指揮官が取り組んだのが2どころか3チーム分つくることができる戦力の底上げである。カタールではドイツ代表、スペイン代表を撃破しながらもラウンド16でクロアチア代表にPK戦の末に敗れた。GSから調子を持続させ、尻上がりに持っていくためには誰が出ても勝てるように層を厚くしなければならないと腹を括った。北中米大会に向けて逆算しながらのチームづくりは、まずそこから着手した。
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