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「センサーで“空間”を支配する」二所ノ関親方が解説…阿炎の独特な持ち味と“突き押し相撲”への期待「土俵を大いに盛り上げて欲しい」

2025/06/17

 今回は、もろ手突きを得意とする阿炎関を取り上げます。

 阿炎関は幕内での優勝経験もあり、金星も多く、何かと優勝争いに影響を及ぼす存在です。五月場所は7勝8敗と負け越したものの、四日目に横綱・豊昇龍関から金星を挙げたように「阿炎なら、なにかやってくれるんじゃないか」という期待が常にあります。上位陣にしてみれば、嫌な相手に違いありません。

 阿炎関の持ち味は長い腕を活かした「空間」の支配力です。相手が懐に入り込もうとするところに、その長い腕がグーンと伸びてくる。そのまま勢いで土俵際まで持って行くこともあれば、一転して叩き込みもある。厄介な相手です。

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photograph by Takayuki Ino(Illustariton)

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