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【阪神】「V奪還のカギは2・5・8にあり」濱中治が解説する藤川タイガースの打順に込められた「明確な意図」とは?《2025年の虎打線を読む》

2025/04/24
(左)8番 木浪聖也 Seiya Kinami 2死走者なしの出塁から満塁での一打まで、繋ぎの役割を担う/(右)2番 中野拓夢 Takumu Nakano 攻撃のバリエーションを増やすため、打撃の復調が求められる
セ・リーグ連覇に挑んだ2024年、終盤まで優勝争いを繰り広げたものの、首位・巨人と3.5ゲーム差の2位に終わった。藤川球児新監督が就任した今年、タイガース打線の浮沈を左右するものはなにか。シーズン序盤の戦いぶりから、濱中治が解説する。(原題:[2025年の虎打線を読む]V奪還のカギは2・5・8にあり)

 2025年のタイガース打線で一番の変化と言えば、クリーンアップです。

 昨年は3番・森下翔太、4番・大山悠輔、5番・佐藤輝明が主な並びでしたが、今年は3番・佐藤、4番・森下、5番・大山で開幕を迎え、装いに変化をつけています。ここに藤川球児監督の狙いが感じられますし、バッターの特性などを考慮した上でも理想的な布陣ではないでしょうか。

 まず、クリーンアップのなかで最も自由に打てる打順が3番です。初回に必ず打席が回るので試合に入りやすいですし、2アウトなら打つことだけ、ランナーがいれば後ろに繋ぐなどのバッティングを意識すればいい。パフォーマンスにむらっけがある佐藤だけに、役割が明確な3番は力を発揮できるのではないかと見ています。今年は1年目のような逆方向への打球をテーマに掲げ、ここまでは試合でも出せている。懸念される打率の低さや三振の数を気にせずに自分のスタイルを貫けば、30本塁打、100打点は不可能な数字ではありません。

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photograph by Takuya Sugiyama

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