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【「パワプロ」進化の30年史】シリーズの歴史と「栄冠クロス」の魅力を深掘り…キャンペーン情報も《にじさんじ甲子園2024』大特集》

2024/08/10
長きにわたり野球ファンを虜にしてきた「パワプロ」シリーズ。その歴史が詰まった最新作と『栄冠クロス』の魅力に迫る。(原題:[革命と進化の歴史を辿る]『パワプロ30年のその先へ』)

 プロ野球界がナゴヤ球場での「10.8決戦」に、そして史上初のシーズン200安打を記録したイチロー旋風に沸いた1994年、スーパーファミコン向けソフト『実況パワフルプロ野球 '94』は誕生した。選手の個性を細部まで表現した能力設定や「特殊能力」の存在、そして立体的なバッティング操作を可能にするミートカーソルが生み出す投打の駆け引きと、タイトルにもなっている実況音声。今もシリーズの特徴として残り続けているこれらのシステムは、当時の野球ゲームというジャンルに革命を巻き起こした。

 以来、シリーズは「パワプロ」の愛称で親しまれ、野球ファンのみならず愛される作品として成長を続けることとなる。プレイ可能なモードも次々と増え、自分だけの選手を育成する「サクセス」でプロを目指す野球少年となってみたり、「ペナント」で球団を運営して球界の盟主に君臨してみたり、あるいは「マイライフ」でプロ野球選手の人生を謳歌することもできるようになった。近年の作品ではオリジナルの応援歌を作成しての演奏やVR空間での観戦など、野球を応援する楽しみにまでその遊び方は広がっている。

最新作では、大谷翔平がさまざまなモードに登場する ©Konami Digital Entertainment
最新作では、大谷翔平がさまざまなモードに登場する ©Konami Digital Entertainment

 こうしてさまざまな野球の魅力を吸収しながら歩んできた「パワプロ」の進化を振り返って見れば、それはプロ野球の発展の歴史でもある。古くは選手のパーソナリティを再現するために「闘志」や「代打」の特殊能力が実装され、小さく動く変化球で打ち取っていく投球がトレンドになればツーシームやシンキングファストが球種として搭載され、指揮官と選手を兼任する“プレイングマネージャー”が登場すればゲーム中でも『代打、俺』が可能になった。もちろん、二刀流プレイヤーのための指名打者解除だってできる。

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photograph by ©Konami Digital Entertainment

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