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《インタビュー》「自分が恥ずかしくなりましたよ」三浦大輔監督が語る就任1年目の苦境とベイスターズの“逆境力”「選手にはベンチの顔色を見てほしくない」

「ベイスターズは逆境になぜ強いのか」
その特集タイトルを聞いて思わず怯んでしまった。本当に、そうなのか。確かに昨年の後半戦、“勝ち切る覚悟”を打ち出してからの巨人とのクライマックスシリーズ、2連敗の逆境を撥ね退けたソフトバンクとの日本シリーズの強さは映画になるかと思うほど見事だった。勢いだけじゃない。完全に主導権が相手に渡ってからの徳俵での粘り腰と大逆転劇。この集中力は本物か。短期決戦だからじゃないのか。本当に逆境に強くなったのか。
「確かに、去年の日本シリーズを勝てたことで“逆境に強くなった”と言われることが増えましたけど、あの短期決戦の土壇場になって急に『よし、やるぞ』と言ってできるものじゃないですからね。逆境は昔からずっとありました。勝てなかっただけでね。そこで戦ってきた選手たちの気持ち、悔しさの積み重ねですよ。自分が監督になった最初の年、チームスローガン“横浜一心”を掲げました。皆が同じ熱量で気持ちをひとつにする。口で言うのは簡単だけど容易なことじゃないですよ。でも、“横浜一心”から4年の時間を掛けて、やっと日本シリーズで勝てるところまで辿り着いた。そういうことでしょうね」
三浦大輔が監督になった2021年1月。最初に球団が打ち出したテーマが“横浜一心”だ。選手やコーチ、スタッフ、ファンの方すべてがひとつになるとき、本当の強さになる……だが、その年は6年ぶりの最下位という現実を突きつけられる。
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