誠の引退はアイントラハト・フランクフルトのコミュニケーション部長、ヤン・シュトラスハイムから聞いた。素晴らしい人間で、かつ素晴らしいフットボーラーである誠が、彼の生きがいであるサッカーでこれほど長い間、成功できたことをとても嬉しく思っている。100%の献身と尽きせぬ情熱を持ち、サッカー選手という職業を全うした人間にしかできないことだ。それを誠はやったんだ。並大抵じゃないよ。
2016年にアイントラハトを引き継いだ時、もちろん誠のことは知っていたし、彼が中盤で最も心地良くプレーできるのもわかっていた。ただし、チームとしては4バックの戦術がしっくりとこなかったので、別の解決策を模索する必要があった。行き着いた結論は、DFラインにもう一人、器用でインテリジェンスがあり、経験豊富な選手を融合させることだった。そんな条件を満たす選手はそう簡単に見つかるものじゃない。誠以外に選択肢はなかったんだ。
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photograph by Itaru Chiba