(初出:Number1026号番記者も愛した誠実なナイスガイ。)
2011年9月17日、ホッフェンハイム戦。チームの緊急事態でお鉢が回ってきた「GKハセベ」の姿は、ヴォルフスブルクの番記者にとって印象的なシーンだ。
当時、地元紙の『ヴォルフスブルガー・アルゲマイネ』で担当記者をしていたロベルト・シュライヤー氏は、「ゴール前にマコトが入るのを見てびっくりした。彼はなんで断らなかったのだろう、と思ったね。代役GKはチームで一番背が高い選手やFWに任せるのが普通なのに、どうしてマコトなんだろうと不思議だった」と振り返る。
開幕から苦しい戦いが続いていた。ホッフェンハイム戦は1―2の後半35分にGKヒッツが一発退場。長谷部はヒッツの白いGK用ユニフォームを重ね着し、借り物のグローブをはめて奮闘したが、追加点を許し、敗れた。
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