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「37歳の私の方が速かったけどな」ローター・マテウスが語るフランクフルト長谷部誠の“得難き価値”《元ドイツ代表レジェンドの本音評価》
「ドイツの闘将」と呼ばれたローター・マテウスは還暦を迎えたいま、自身5度目となる結婚で結ばれた28歳年下の愛妻とともに、ハンガリーの首都・ブダペストで暮らす。現役時代、ブンデスリーガで7度の優勝を果たした古巣、バイエルン・ミュンヘンのアンバサダーを担うかたわら、ドイツのテレビ局「Sky」で欧州チャンピオンズリーグなどの解説もつとめる。
現役時代は、ドイツ代表として5度W杯に出場し、1982年スペイン大会、'86年メキシコ大会ではいずれも準優勝。キャプテンをつとめた'90年イタリア大会では、宿敵のアルゼンチンを破り優勝を果たした。40歳目前に現役引退するまでW杯通算25試合出場の世界最多記録は今なお破られていない。ボランチ、リベロと多彩なポジションで栄光を築いたマテウスは、同じポジションで力を発揮する37歳の長谷部誠をどのように見ているのか。
ハセベは、ゲームの状況を非常に良く察知することのできる、とてもインテリジェントな選手だ。チームを導き、ボールを自分たちのもとにキープするのが彼の仕事だが、それもうまく行っている。ヒュッター監督が指揮するチームの支柱で、今季のアイントラハト・フランクフルトのサッカーがこれほど成功しているのは、ハセベの活躍が不可欠な要素の一つになっていることは間違いない。
リベロのポジションをやるようになってから、フランクフルトの記者たちはハセベのことを「日本のカイザー(皇帝、ベッケンバウアーの意味)」と言っているようだね。一方でハセベを日本のクラブで指導したギド・ブッフバルトは、「日本のマテウス」の方が合っているという意見だとか?
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