「一生の宝になると思います」田中刑事が重圧と戦った「初のオリンピック」&世界選手権で掴んだ感覚＜レポート／2018年＞

　今シーズン、田中刑事は喜びと苦しみの両方を強く味わった。

　昨シーズンは全日本選手権で2位となり、初めて表彰台に上がると、世界選手権にも初出場を果たした。飛躍の一年を受けて迎えた今シーズンも全日本で2位に入り、念願のオリンピック出場を現実のものとした。

　しかし、初めて立つオリンピックの舞台では、想像以上に重圧がのしかかった。団体戦を経て臨んだショートプログラム。

「団体戦と雰囲気がぜんぜん違いました」

　緊張から冒頭の4回転サルコウで転倒し、20位と出遅れる。フリーでもジャンプでミスが出て総合18位。巻き返しはならなかった。

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