(初出:Number PLUS FIGURE SKATING TRACE OF STARS 2018-2019 田中刑事 現状への危機感と戦う覚悟。)
過去2度出場した世界選手権は、ミスが響いて19位と13位にとどまった。
「今度こそ満足のいく滑りを」
そう誓って臨んだ今回の3度目の舞台だったが、納得がいかないまま大会を終えることとなった。
ショートプログラムは冒頭の4回転サルコウが2回転になり、規定により無得点になったことが響き19位。挽回を期したフリーでは、最初の4回転サルコウ─2回転トウループに成功。ただ、次に予定していた4回転サルコウは3回転に抑えた。
総合14位とショートから巻き返しはした。でも「慎重すぎたかなと思います」と悔やむ。
上と下に挟まれ「不安なシーズンでした」。
不本意だったのは世界選手権にとどまらない。今シーズン全般の滑りに到底納得することができない。前半は靴の調整がうまくいかず、自分の滑りができなかった。長年の課題である4回転サルコウの精度もなかなか上がらなかった。
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photograph by Asami Enomoto