#1083
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<秋競馬「最強の脇役」は誰か?>メジロマックイーン、キセキ、ステイゴールド…勝てなくても話題抜群、愛された馬たち

2023/10/29
キセキ(右)は2018年のジャパンカップでアーモンドアイに差されて惜しくも敗れた
秋の大舞台で善戦を重ねた個性溢れる名脇役たち。ファンが愛してやまない往年の助演スターの中で、最も強いのは誰なのか。あなたの疑問に答えます。

 天皇賞、ジャパンカップ、そして有馬記念。いわゆる「秋の古馬三冠」の最強の脇役を選べという。なかなかの難題だ。

 脇役ならば3レースに勝っていてはいけない。そして、すくなくとも1シーズンは3レースを“完走”してほしい。たとえば、1997年、GI優勝は天皇賞(秋)だけのエアグルーヴが年度代表馬に選ばれたが、ジャパンカップ2着、有馬記念3着と戦い抜いたことが評価されている。

 ただ、1年で3戦して勝てなかった馬から最強馬を選ぶなら、ほぼ二択になる。ミホシンザンかメジロマックイーンである。'86年、ミホシンザンは3レースを1、4、1番人気ですべて3着だった。メジロマックイーンは'91年に3レースすべて1番人気となり、天皇賞は1着入線して降着で18着、ジャパンカップ4着、有馬記念はダイユウサクに負けた。この2頭は「秋の古馬三冠」を未勝利でも、大いなる主役だった。

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