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松坂大輔「センバツ“初球”、大暴投の理由」(連載12)

2022/09/27
甲子園での練習後、女性ファンに声をかけられるなど注目度抜群だった松坂
神宮大会王者として、ようやくたどり着いた甲子園。初戦は監督、部長らが苦手意識を持っていた近畿勢と激突する。緊張感漂う試合前、松坂は意外な行動に。

 ついに松坂大輔が甲子園へやってきた。1998年、春のセンバツ――大会前に発売された雑誌の展望号には表紙にも巻頭グラビアにも松坂の写真が使われた。甲子園ではまだ一球も投げていないのに、豪腕・松坂はヒーローとして取り上げられていた。

◆◆◆

 当時、注目されていたのは沖縄水産の(新垣)渚、郡山の竹村(和泰)、明徳(義塾)の寺本(四郎)……そういう中で僕が取り上げられたのは嬉しかったですね。中学のときから高校野球の雑誌にはいつか出たいと思っていましたし、センバツを前に本当に出られたときは嬉しかった。でもこうして雑誌を見ると、ずいぶん強気なコメントをしていますね。周りに乗せられたのかな。たぶん高校生なりに、取材する人はこういうことを言ってほしいんだろうなと察して、言っていたんだと(笑)思います。

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photograph by SANKEI SHIMBUN

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