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「小学生になった頃、サッカーチームに入りたかった」松坂大輔が語る“4310gのでっかい赤ちゃん”が野球を始めるまで〜連載「怪物秘録」第1回〜

2022/03/30
小学4年生時に、江東区の少年野球チーム・東陽フェニックスのメンバーと(左から3番目、写真は松坂氏提供)
昨年、23年間のプロ生活に幕を閉じた平成の怪物。幼少期の野球との出会いから、多くを語ってこなかった現役晩年の想いまで、激動の半生を振り返る新連載。

 1980年9月13日、東京から里帰りしていた母、由美子さんの実家がある青森で松坂大輔は生まれた。4310gのでっかい赤ちゃんは、その年の夏の甲子園を沸かせた早実の1年生エース、荒木大輔にあやかって“大輔”と名づけられた。

◆◆◆

 人生最初の記憶ですか? いや、この話をするとみんなに「そんなわけないだろ」って言われるんですけど、じつは僕、赤ちゃんの頃の記憶があるんですよ。歩行器に入ってトレイに載せられた尾頭付きの鯛を僕が上から見ている、という映像を今でも鮮明に思い出せます。切り身じゃなくて尾頭付きですから、もしかしてお食い初めとかですかね。何かのお祝いだと思うんですけど……お食い初めなら生まれて100日目だし、100日で歩行器というのも早すぎる気がするし、いったいいつの記憶なのかわからないんですけど、そのときの映像はハッキリと覚えています。

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