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松坂大輔「初の全国大会はストライク勝負で」(連載11)

2022/09/07
神宮大会決勝は沖縄水産と対戦。9回を5安打に抑え、5-3で優勝
関東大会を制し、神宮大会への出場を果たした横浜高校。新垣渚擁する沖縄水産など、強豪チームと対戦するが、夏の合宿を経て自信を得た松坂は堂々と3試合を投げぬく。

 秋の関東大会で優勝して春のセンバツへの出場をほぼ確実にした横浜は、毎年、秋に神宮球場で行われる明治神宮大会への出場権を得た。横浜が対戦したのは豊田西、国士舘、沖縄水産。松坂にとっては公式戦で初めて戦う、関東以外のチームだった。

◆◆◆

 言われてみればそれまで公式戦で関東以外のチームに投げたことはありませんでしたね。でも、当時の関東にも全国レベルのチームはいくつもあって、たとえば秋の関東大会で当たった浦和学院もそういうチームだったと思います。それでも僕ら、浦学には秋の関東大会でコールド勝ち(9-0)して、僕もヒットを1本しか打たれていません。正直、関東大会ではそこまで苦労したなと思う試合はありませんでした。決勝の日大藤沢との試合は延長10回の末の2-1でしたから、苦労しないなんて言い方はできないかもしれませんが、でも僕の実感としては点を取られる気がしなかったんです。1点取られてますけど(苦笑)、でもノープレッシャーでした。スコアだけを見れば2-1でいい試合をしてるように見えますが、ウチが点を取れなかっただけで、僕からすれば投げていて負けるとはまったく思いませんでした。

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photograph by SANKEI SHIMBUN

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