ゲートをくぐり、スタジアムへ向かう人々の顔がみな誇らしげに輝いている。
「こんにちは!」「ブラ!」「オラ!」
満面に笑みを浮かべ、日本語とフィジー語、スペイン語の挨拶を駆使するボランティアのお姉さんとハイタッチ、いざスタジアムへ!
9月25日、釜石鵜住居復興スタジアムは紛れもなく、夢に見た非日常の空間だった。
フィジー対ウルグアイの試合が行われたのは、8年半前に津波に襲われた地に、鎮魂と希望を込めて作られたスタジアムだった。
「勉強道具もランドセルも、すべて津波で流されたけれど、世界中の人たちに支援していただいて今がある。その感謝を伝えたい」
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photograph by Nobuhiko Otomo