全豪オープンテニス2016、第7シードをしっかり守り、2年連続ベスト8入りを果たした錦織圭選手。だが、皆が夢見たグランドスラム優勝とはならなかった。
圭の勢いを止めたのは、世界王者ノバク・ジョコビッチ。4回戦まで圧勝で勝ち上がってきた圭と違い、100本の凡ミスをおかしたあげく、4時間32分の死闘を辛くも生き延びてきた。
「いまの圭なら……」。世界がその試合に注目した。圭にとっては久しぶりの、大舞台でのビッグチャンスだった。
試合の序盤、一見して勢いで押しているのは圭だった。しかし、試合後の会見で圭自身が口にした言葉は、「何かをしなければいけないと感じた。普通ではいけないと焦ってしまった」。最初から心が押されていたのだ。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by AFLO