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圭が心の壁を打ち破るには。~松岡修造、錦織とジョコビッチの差を語る~

2016/02/21

 全豪オープンテニス2016、第7シードをしっかり守り、2年連続ベスト8入りを果たした錦織圭選手。だが、皆が夢見たグランドスラム優勝とはならなかった。

 圭の勢いを止めたのは、世界王者ノバク・ジョコビッチ。4回戦まで圧勝で勝ち上がってきた圭と違い、100本の凡ミスをおかしたあげく、4時間32分の死闘を辛くも生き延びてきた。

「いまの圭なら……」。世界がその試合に注目した。圭にとっては久しぶりの、大舞台でのビッグチャンスだった。


 試合の序盤、一見して勢いで押しているのは圭だった。しかし、試合後の会見で圭自身が口にした言葉は、「何かをしなければいけないと感じた。普通ではいけないと焦ってしまった」。最初から心が押されていたのだ。

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photograph by AFLO

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