米ツアー参戦11年目を迎える宮里藍にとって、今季は復調のシーズンとなるだろう。
約2年間、パットの不調に陥り成績が低迷していた。
「パターがボールに当たる瞬間が怖くて、パットを打つたびにインパクトの位置がずれた」という。パットを武器に世界ランク1位まで上り詰めた宮里にとって致命的であったが、特効薬があるわけではなく、持ち前の忍耐力でひたすらパットの練習を繰り返すことで絶不調の時期を脱した。
ついに昨年の秋ごろから「攻めるパット」が意識的に出来るようになってきた。見た目にも“パットのリズム”が安定した。
野球やテニスと違い、ゴルフは静止しているボールを打つため、心を落ち着けて、毎ショットごとに同じリズム、同じタイミングで打つことが重要である。例えば、観客の声が気になって集中力を欠いたり、バーディーを決めたいと力んだりしては、プレーに悪影響を及ぼす。そのため、プロゴルファーであれば誰しもパットを打つ時の一連の動作“ルーティン”を確立している。
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photograph by Shizuka Minami