2008年の北京五輪で日本代表を率いた星野仙一監督の最大の失敗は、審判団を敵に回してしまったことだった。
初戦のキューバ戦で判定に猛抗議。もちろん選手を守るための抗議であったが、ここにはそんな姿を見せてベンチの結束を固めようというパフォーマンス的側面もあったはずだ。ただ、審判にはしつこい抗議は侮辱としか映らなかった。これをきっかけに審判団から日本代表は睨まれ、ことあるごとに厳しいジャッジを受けることになってしまった。
「あんな判定、選手が可哀想や!」
3位決定戦で米国に敗退後、星野監督がこうつぶやいたのが印象に残る。ただ、その背景には自らの行為が無関係ではなかった。
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