ピッチャーとして見ていた風景は、今も彼の脳裏に焼きついている。
「神宮のマウンドに立つと、バックネットのお客さんがすごく近くに感じるんです。ブルペンでは声も聞こえましたよ。『ダルビッシュの先輩だ』って(笑)」
高校時代、ダルビッシュ有の前に東北のエースナンバーを背負っていた高井雄平は、ピッチャーとして最速で151kmを記録。バッターとしても高校通算36本のホームランを放ち、投打ともに高い評価を受けていた。つまりは二刀流予備軍だったのだが、まだそんな発想もない時代、プロではピッチャーに専念する。しかしながら7年間で18勝19敗と伸び悩み、6年前、彼は野手転向を決断した。
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photograph by Sankei Shimbun