UAE戦で放ったシュートは35本。得点はわずか1。
日本の前に再び立ちはだかった“決定力不足”の壁。
代表の攻撃パターンを分析し、問題点を明らかにする。
日本の前に再び立ちはだかった“決定力不足”の壁。
代表の攻撃パターンを分析し、問題点を明らかにする。
決定力が、足りない。先のアジアカップで連覇を逃した日本代表の、敗因の一つとみていい。
そもそも、決定力とは何か。ここであらためて定義してみたい。乱暴に言うなら、「決めるべき時に決める力」である。さらに踏み込めば、こうなるだろうか。
“正確にシュートを打てば、得点になる確率が極めて高いと思われる状況で、確実にゴールネットを揺らす力”
俗に言う、決定機を確実にモノにする力というわけだ。そうした力があるか否か、とは、詰まるところ、シュートを打つ主体(個人)の問題になる。
決定機の創出はチーム全体で分担できるが、最後のシュートばかりは特定の個人が引き受けるほかないからだ。PK戦の末に敗れた準々決勝(対UAE)では「決めるべき人」が、決定機を逃している。
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photograph by Yukihito Taguchi