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“新生”と“安泰”のあいだ。開幕直前のNBAを占う。 ~キャブスの補強、継続のスパーズ~

(右から)ジェイムズ、アービング、ラブの“新BIG3”は機能するか。

 新しいシーズンには、いつも新しい発見がある。たとえば、ヨーロッパでの実績を手にクリーブランド・キャバリアーズのヘッドコーチに就任し、NBAコーチ界に新風を吹き込むと期待されているデビッド・ブラットが、実はオールドスクールのモータウン音楽好きだということも、そのひとつだ。

 9月末、トレーニングキャンプ前日の記者会見でブラット・コーチは言った。

「今はマーヴィン・ゲイの気分だ。すぐにでも始めたい」

 '70年代のマーヴィン・ゲイのヒット曲、“レッツ・ゲット・イット・オン”にかけてのコメントだ。

レブロンの復帰をはじめとしたキャブスの大補強。

 ブラット・コーチがシーズンを待ちきれなかったのも無理はない。彼が率いるキャブスは、今シーズンのNBAで一番の注目チーム。昨季はプレイオフを逃しているが、6月下旬にブラットがヘッドコーチに就任し、7月には地元出身のスーパースター、レブロン・ジェイムズが、4年前に一度離れたキャブスに戻ってくると発表すると、状況が一変した。彼の復帰をきっかけに補強も進み、一気に優勝候補として浮上した。

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photograph by Getty Images

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