ウィンブルドンの第2週、本来ならそこにいるべき二人の主役、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルはすでに大会を去っていた。フェデラーは2回戦敗退。全仏で古傷のある左ひざを酷使したナダルは芝に向けた調整がままならず1回戦で姿を消した。たまたま、とも言いきれないだろう。フェデラーは体の切れの衰えが目立ち、ひざに爆弾を抱えたナダルは、フルにシーズンを戦える状態ではない。BIG4が君臨する男子テニスの勢力図は微妙に変動し、ノバク・ジョコビッチとアンディ・マリーの2強時代が近いと見る向きもある。
その中で今季最後の四大大会、全米が幕を開ける。優勝レースの先頭を走るのは昨年も決勝で死闘を演じた「2強」だが、ナダルとフェデラーも意地を見せてくれると信じたい。
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photograph by Hiromasa Mano