タイトルマッチではないボクシングの試合が見たくなり、後楽園ホールに出かけた。今、日本には8人の世界チャンピオンがいる。王者が多くなると、どうしても、見るのも世界戦ということになる。最高レベルの戦いを見るのもいいが、時に裾野ものぞいてみたい。そう思ったわけだ。東日本新人王の予選。6階級13試合、すべて4回戦でつぎからつぎに試合がおこなわれる。5時45分にはじまって終わったときは9時半近く。げんなりするかと思ったが、心地よい満足感で帰ってくることができた。
一番驚いたのは年齢の幅だ。新人王の予選だからせいぜい20代なかばぐらいの選手たちかと思ったら、30代も数人いた。最年長はフェザー級の堀越豊33歳。30歳を超えていても、新人王を争っているのだからキャリアは多くない。堀越は3戦1勝2敗。ここで負けたらがけっぷちかもしれなかったが、1ラウンドTKOでなんとか勝ちあがった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Hiroaki Yamaguchi