オリンピックがある年の日本陸上選手権は、代表選考を兼ねているので盛り上がる。今年は2日目の男子やり投げで久々に高いレベルの接戦が演じられて観客を沸かせた。
しかし、そうした熱気とはあまり縁のない競技もある。男子円盤投げはもう日本記録が33年も更新されていない。日本選手権の優勝も、過去13年で畑山茂雄が7連覇を含む9回優勝、それ以外は小林志郎が4回優勝と2強時代が長くつづいている。ロンドンオリンピックの参加標準記録はB標準でも63mで日本記録を2m78も上回っている。日本新記録を出して優勝しても、まずオリンピックはむずかしい。想像するに、一生懸命やっている人もいるし、とりあえず日本一だけは決めましょう。そんな感じか。
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photograph by Asami Enomoto