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《鳥谷敬が解説》日本代表がWBC優勝するための「6つのポイント」…ピッチクロック、時差ボケ、ベースカバー…あと3つは?

2026/03/05
右肘手術明けのダルビッシュ有は“頭脳”として新ルール対策のキーマンに
過去最多のメジャーリーガー8人が参戦する井端ジャパンに死角はあるのか。ピッチクロックやピッチコムなどの新ルールが導入される今大会。WBC経験者の鳥谷敬に注目すべきポイントを聞いた。(原題:[鳥谷敬が説く]第6回大会 6つの論点)

 侍ジャパン井端弘和監督と鳥谷の縁は深い。年齢は鳥谷が6歳下。現役時代は中日の名遊撃手だった井端の背中を阪神遊撃手の鳥谷が追いかけ、2013年WBCでは苦楽も共にしている。

①制限時間との戦い

 投手陣は昨年11月、強化試合の韓国2連戦中に課題を露呈しました。何人もの投手がピッチクロックに苦戦し、16日の2戦目では計9四死球を与えてしまったのです。制球力に優れた投手が集まる日本代表にしては珍しい四球数。ピッチクロックの影響は明らかでした。

 WBCでは今大会からピッチクロックが導入されます。投手は走者なしの場面では15秒以内、走者ありでは18秒以内に投球動作に入らなければ、ボールを宣告されます。すでにピッチクロックが導入されているメジャー組の3人は難なく対応するでしょうが、NPB組の11人はとにかく場数を踏んで慣れていくしかありません。

 NPBの試合ではフォームや制球が乱れ始めたとき、ロジンを触ったりマウンドの周辺を歩いたりしながら修正法を考えることも可能です。ただ、ピッチクロックが適用された試合で時間稼ぎはできません。昨秋の韓国戦では状態を修正できないままボール球が続く投手が目立ちました。まだ5秒ほど時間が余っているのに焦って投げてしまう投手もいました。NPB組はとにかくギリギリまでブルペンや実戦で体内時計を調整していくしかありません。

 新ルールで言えば、サイン伝達システムのピッチコムも導入されます。日本の捕手はサインを出す際に指の動かし方、強弱でも意思を伝えるものですが、それが難しくなりました。ピッチクロックの影響で間を取りづらい。その上、サインも電子機器のボタンで伝えないといけない。バッテリー間でどのように意思疎通を図っていくのかも、課題の一つと言えそうです。

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photograph by Hideki Sugiyama

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