プレミアリーグの時間BACK NUMBER
想定外の強固な守備でミランを撃破!
トッテナムの快進撃はどこまで続く?
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byAP/AFLO
posted2011/03/19 08:02
ミランのエース、ズラタン・イブラヒモビッチ(右)に決定的な仕事をさせなかったトッテナムのセンターバック、マイケル・ドーソン(左)。試合後、「僕らはとても攻撃的だけど、今日は違う一面を見せた」とチームの守備を称えた
CLでもプレミアでもトッテナムの“行進”は止まらず!
かたやトッテナムは、いざとなれば大一番でも守り切れる実力を証明し、自信もムードの良さも増している。
故障明けのファンデルファールトとベイルも、4月までには攻撃面で再び本来の威力を発揮している可能性が高い。加えて、開幕から怪我で波に乗れずにいるジャーメイン・デフォーも、指揮官から「最終節までに10得点」とのノルマを与えられるや否や、28節ウルブズ戦(3-3)での2ゴールで今季リーグ戦での無得点に終止符を打ち、復調の兆しを見せている。
トッテナムがCL8強入りを決めた夜、サポーターたちは、早くもイングランドで開催される今季の決勝に夢を馳せ、「ウェンブリーに行くぞ!」と気炎を上げながらホワイト・ハート・レーンを後にした。同じ頃スタジアム内では、レドナップが「準々決勝でのバルセロナ戦だけは勘弁してもらいたい」と、冗談を交えながら試合後の会見に応じていた。
だが実際には、今後の終盤戦において、自慢の攻撃力に加え、守備面での懐の深さをもアピールしたトッテナムとの対戦を嫌がる強豪も少なくないのではないだろうか? CLで、そしてプレミアで、トッテナムの“行進”が続きそうだ。