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甲子園の風BACK NUMBER
ドラフトウラ話「じつは名門大学に学業成績で進学できた」東筑からソフトバンク育成15位指名…平山護が明かした高卒プロ入りの真意「勉強はいつでもできる」
text by

井上幸太Kota Inoue
photograph byKota Inoue
posted2026/11/05 06:01
ソフトバンクから育成15位指名を受けた平山護
「電話で話してもすごくいい子で、覚悟があることも伝わってきたので、頑張ってほしいですね。今って、僕がプロに入ったころよりもグッと高卒でプロに行くハードルが上がっていると思うんです。誰もが行ける世界じゃないし、その中で夢を実現させたので、思う存分やってほしい」
そして、高卒プロの先達として、こう続けた。
「東筑卒業生のつながりの深さ、母校愛の強さを、年を重ねた今、すごく感じています。自分が現役引退した直後、福岡県内の企業から就職の話をいただきました。これもおそらく、東筑出身の方々のつながり。東筑OBであることは、間違いなく平山くんの助けになる。安定を求めることは、引退してからもできる。後悔のないようにプロで頑張ってほしいです」
平山「勉強はいつでもできるので」
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指名された直後、改めて平山に尋ねた。平山が選択肢から消した進学先は、思わずうらやみたくなる名門大学だった。言わば、進学校だから持てた強力なカードを捨てた上でのプロ挑戦だ。そこへの怖さやためらいはなかったのか。
「勉強はいつでもできるので、野球をできるうちにやっておきたい思いが強かったです。そこへの迷いはなかったです」
東筑のグラウンドのバックネットには、照明が数基取り付けられている。25年前に指名された山本が、プロ入り記念として学校に寄贈したもの。設置されてから約四半世紀。打球が当たり割れているものもあるが、長年練習に打ち込む後輩たちを照らし続けている。
ドラフトの“最後の一人”として指名された後、多くの地元メディアから取材を受ける平山も、この照明に照らされた。
何かを極めることは、何かを捨てることでもある。退路を断って野球を極める道を選んだ若人を、先達の光が優しく包んでいるようだった。



