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「自分なら絶対に呼ばない」工藤公康監督が“扱いづらい”山崎武司に電話オファーのナゾ…中日打撃コーチ就任ウラ側「15kgダイエットしました」
text by

間淳Jun Aida
photograph byJIJI PRESS
posted2026/11/08 06:01
中日の新監督に就任した工藤公康。打撃コーチに就任した山崎武司は愛工大名電の大先輩をどう見ているのか
「家族の問題で、世間に迷惑をかけてしまいました。このタイミングでコーチを引き受けて良いのか。それはないだろうと。クリアすべきハードルは高いと思っていました。自分一人で決められることではなかったので、即答できませんでした」
山崎が理由に挙げた家族の問題とは長男の事件。山崎も活動を一時自粛した。関係各所に頭を下げ、この時点では再びユニホームを着て現場に戻る可能性は限りなくゼロに近いと覚悟していた。
妻も手放しで歓迎していなかった
妻にコーチ要請を報告すると、返ってきたのは複雑な表情だった。山崎は「喜んでいないわけではありませんが、手放しで歓迎する感じではなかったですね。当然の反応だと思います」と振り返る。
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返事を保留している間、工藤からは毎日のように電話がかかってきた。その熱意に感謝し、感激する一方、工藤にも迷惑をかけるのではないかという考えも頭をよぎる。
決断に踏み切れない山崎は、信頼できる人たちに相談した。野球関係者だけではなく、球界への先入観がない友人やお世話になっている企業の経営者らにも幅広く率直な意見を求めた。すると、周囲の人たちの声は驚くほど一致していた。山崎が語る。
「100人に相談したら100人に引き受けるべきと言われるくらい、断った方が良いと言う人が一人もいませんでした。野球界に全く未練がないなら構わないが、少しでも指導者をしたい気持ちがあるなら引き受ける以外の選択はないと。大半の人から、『今回断ったら次はない』とも言われました。その声が後押しになった面もあります」
高校の後輩だから…声をかけてくれたのだと
野球界への未練――。日本ハムや韓国の「SSGランダース」で臨時コーチを務めた経験があるとはいえ、年間を通じて正式に指導者をしたい思いは山崎から消えていない。しかも、打診されたのは、愛着のある中日のコーチ。再びユニホームを着るチャンスを与えてくれた工藤の気持ちも無下にできない。山崎の腹は決まった。
「自分のような人間をコーチに招こうとする監督は、なかなかいません。高校の後輩という関係性があったからこそ、工藤さんは声をかけてくれたのだと思います。自分は選手としても評論家としてもドラゴンズを知っています。工藤さんや選手、ドラゴンズファンのために力になれるのであれば頑張ってみようと決意しました」
今回のコーチ要請だけではなく、工藤には現役時代から気にかけてもらった恩義もある。

