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「職歴はプロ野球選手だけの無職…正直怖かった」宮台康平31歳は、なぜ司法試験に“一発合格”できたのか?「東大生時代の蓄積はゼロ」1日10時間勉強の内幕
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松永多佳倫Takarin Matsunaga
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/10/30 12:03
東京大学史上6人目のプロ野球選手として注目された宮台康平さん。現役引退後、猛勉強を経て法科大学院に進み、司法試験に一発合格した
「正直、学生時代の蓄積はゼロ」1日10時間の猛勉強
東大法学部卒とはいえ、それが賢明な判断だったのかはこの時点ではまだわからない。まずはプロ野球で過ごした5年間のブランクを埋めて学力を取り戻し、ロースクールに入学しなければならない。宮台は都内にある法律事務所に所属しながら、1年間集中して勉強する環境を整えた。
「事務所からは“早く資格を取ってほしい。そのほうがうちにとってプラスだし君にとってもプラス。勉強にコミットしてもらっていいから”と言っていただけました。おかげでほぼすべての時間をロースクールのための勉強、司法試験のための勉強に充てることができました。正直、学生時代の蓄積などまったくなく、全部忘れていました(笑)。1日10時間は勉強していたと思います。最初は文字を読むだけでもきつく、一日中机に向かうしんどさはもちろんありました。ちょっとずつ慣らしながらやってましたね。勉強の感覚を取り戻すまでに半年かかりました」
半年で勉強のルーティンを再構築し、2023年12月に東京大学大学院法学政治学研究科法曹養成専攻(法科大学院)に合格。そして、25年11月には司法試験に一発で合格した。特筆すべきは、弁護士になると目標を定めてから最速で司法試験に合格しようとチャレンジし、実際に成し遂げたことだ。どれだけ優秀であっても、強靭な意志がなければできることではない。その驚きを伝えると、宮台は「そうですかね」とこともなげに言った。
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「昔から、自分がコントロールできない長期的なプランを立てるよりも、目の前のことをどう乗り越えていくかを考えるタイプなんです。今振り返ると、プロ野球時代も目の前にある野球のことばかりをずっと考える日常でした。その非日常感に引退してから気づいた側面もあります。1日10時間勉強することもある意味で非日常ですから、二つの非日常を行き来していた、と言えるかもしれませんね」
野球も学問も、全力投球が身上。見方を変えれば“行き当たりばったり”とも言えなくもないが、それこそが宮台の宮台らしさを規定していた。

