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甲子園の風BACK NUMBER
「頭もいい織田翔希は東筑に来る噂あった」偏差値70の公立校・東筑ドラフトに完全密着…「記者わずか2人、指名可能性は1球団」その時、福岡は?
posted2026/10/27 11:04
福岡県立東筑高校のドラフトに密着。「12球団最後の指名」その時、現場は?
text by

井上幸太Kota Inoue
photograph by
Kota Inoue
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四半世紀ぶりの運命の時を待つはずの場所には、拍子抜けするほどの日常が広がっていた。
10月22日、福岡県立東筑高校。
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16時30分頃、7限まで授業を受けた生徒たちが校舎の玄関口を出て、散り散りになっていく。多くは部活動へ向かう。今夏、春夏合わせて10度目の甲子園出場を果たした野球部のグラウンドにも、授業を終えた生徒が次々と現れる。
東筑ドラフトに密着
東筑は福岡県下で屈指の県立進学校だ。昨年度の入試では、東大、京大の現役合格者を2人ずつ輩出。地元の名門大である九州大には、34人が現役合格している。
同時に東筑は、近鉄、オリックスで監督を務めた仰木彬ら10人を超えるプロ野球選手を輩出している。ただ、「高卒プロ入り」となると、2001年に広島から5位で指名された山本翔までさかのぼる。進学校であるため、ほぼ全員が大学に進学するからだ。過去10年ほどを振り返ると、プロ球団のスカウトから注目された選手も、例外なく進学している。
今年は、「1番・捕手」として夏の甲子園出場に貢献した平山護が、プロ志望届を提出した。2004年に、プロ野球を志望する高校生の「プロ志望届」の提出が義務付けられて以降では、東筑から初の提出者でもあった。
都合25年、四半世紀の時を経て現れた、高卒プロ志望者。周囲や校内が色めき立ちそうなものだが、およそ平時と変わらない空気が流れているように感じられた。それは、学校と野球部側が敷いた、今回の取材受け入れ態勢も無関係ではないだろう。通常、ドラフト候補を抱えるチームは、指名後に備えて会見場を準備する。だが、東筑は指名の有無に関わらず、ドラフト当日の会見を見送ることにした。監督の山下聖士がその意図を語る。


