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甲子園の風BACK NUMBER
「入学直後は消防士になろうと…」大学でまさかの“球速12キロ増”…あの「山田陽翔の控え」左腕が4年間で覚醒のワケは? DeNAからドラ1指名のウラ話
posted2026/10/26 11:03
DeNAから1位指名を受けた大商大の星野世那。大商大では球速を151キロまで伸ばし、本人が目指す「勝てる投手」に
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph by
Nanae Suzuki
いまから4年前、2022年の夏の甲子園。
甲子園に進んだ滋賀県代表・近江高校が迎えた準々決勝の高松商(香川)戦は、近江高エースの山田陽翔(現西武)と、その年の世代ナンバーワンスラッガーの高松商・浅野翔吾(現巨人)との対決が大いに注目されていた。
序盤から近江が小刻みに得点したが、2-0で迎えた3回に浅野の豪快な中越え2ランが飛び出した。あまりの強烈な当たりに3万1000人の観衆で膨れ上がったスタンドからは大きなどよめきが起きる中、やはり山田の疲労は限界に近いことを感じさせられた。
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ストレートを簡単に弾き返され、2回を除き毎回のように山田は走者を背負った。
試合終盤…大エース・山田からの継投
試合は6回を終え、5-3。近江が2点リードしていたが、高松商の各打者のスイングは鋭く、終盤にもうひと波が来るのでは、と誰もが感じていた。
8回。四球で2人の走者を出し、一死・一、二塁のピンチとなった時点で、山田の球数は130球を越えていた。ここで山田がマウンドを降り、ブルペンから背番号10をつけた星野世那がマウンドへ走っていく。
迎えた打者は、1番・浅野だった。
「正直、抑えられる気はしなかったです」と星野は当時を回顧する。
打席に立つと想像以上に大きく見えた浅野。それでも臆せずに投じた低めのスライダーを浅野は左方向に鋭く弾き飛ばしたが、結果は左飛。
その後ピンチを切り抜け、9回も何とかゼロに抑えて逃げ切ったが、「9回に四球を2個出してしまったところが自分の弱さ」と、3人で締められなかったことを悔いた。

