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甲子園の風BACK NUMBER
「入学直後は消防士になろうと…」大学でまさかの“球速12キロ増”…あの「山田陽翔の控え」左腕が4年間で覚醒のワケは? DeNAからドラ1指名のウラ話
text by

沢井史Fumi Sawai
photograph byNanae Suzuki
posted2026/10/26 11:03
DeNAから1位指名を受けた大商大の星野世那。大商大では球速を151キロまで伸ばし、本人が目指す「勝てる投手」に
2年秋のリーグ戦では初勝利を含めて2勝を挙げたが、何より目についたのは数字だ。
8試合30回2/3を投げ、被安打はわずか1。四死球は13個で自責点は1。防御率0.29という驚異的な成績で最優秀防御率のタイトルを受賞している。
3年生になるとヒジのけがもあり、春、秋ともに投げたイニング数は減ったが、4年生になるとそんな不安を払拭するようなマウンドが続く。
大学4年目…見せた「勝てる投手」の真骨頂
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この秋のリーグ戦の開幕カードの神戸学院大戦ではこんなことがあった。
9月5日の1回戦で先発した星野は、6回を投げ2安打無失点で今季初勝利を挙げた。だが、翌日の2回戦では0-0のまま回は8回まで進み、8回から2番手で登板した大塚和真(4年・市尼崎)が死球と犠打失策でためた走者を犠打で送られ、一死・二、三塁のピンチを背負ってしまう。
迎えた1番の馬淵小太郎(2年・滝川二)に対しフルカウントになった場面で、急きょマウンドに上がったのは前日に6イニングを投げていた星野だった。
前日に続く連投。通常、エース格の投手が1戦目に先発、それなりのイニングを投げれば、2戦目はベンチを外れていることも多い。だが、星野はブルペンで待機していた。
馬淵に対し「三振を取りに行った」(星野)つもりだったが、チェンジアップを打たせて遊ゴロとするも三塁走者が生還し1点を許した。だが、次打者の池田佑二(1年・明徳義塾)からは空振り三振を奪った。
試合は9回裏に真鍋慧(3年・広陵)の逆転サヨナラランニング本塁打で劇的な勝利で勝ち点を手にしたが、汗を拭いながら星野は試合後にこう語っていた。
「自分は普段、頭(先発)から行くのでああいう場面からは珍しかったんですけれど、(冨山)監督さんから三振を取って来いと言われていたので。でも、何とか(二死とも三振を)取りたかったですね。(馬淵の)バットに当てられてしまったので、それは自分のコントロールの甘さです」

