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プロ野球PRESSBACK NUMBER
〈織田を強行指名〉衝撃の裏で阪神が成功させた「してやったり」サプライズ指名「藤川球児監督は珍しくジョークを」現場で見た巨人・阪神それぞれの覚悟
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph byYuki Suenaga
posted2026/10/24 11:35
ドラフト会場入りする巨人・水野雄仁編成本部長(左)と阪神・藤川球児監督
阪神のメンバー構成を眺めれば、三塁手・佐藤の後釜には昨秋ドラフト1位の立石正広が控えている。一方で外野は今季も左翼を固定できず、不動の中堅レギュラー近本光司は32歳で来季開幕を迎える。右翼レギュラーの森下翔太は近い将来のメジャー挑戦希望を公言している。
つまり、即戦力の外野手は喉から手が出るほど獲得しておきたい存在だったのである。
藤川監督はすこぶる納得顔でこう言い残して、ドラフト会場を後にした。
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「広い甲子園を本拠地にする中で、榊原選手の動きを見たときに長くタイガースで活躍できる可能性が非常に高いというところで、スカウトの皆さんと意見が一致しました。競合を避けたわけではなくて、純粋に一番欲しい選手が榊原選手でした。事実はそこにあります」
“攻めた”巨人、“勝利にこだわる”阪神
10月22日。
松井監督誕生の瞬間を翌日に控えていた巨人は、最終指名まで“攻めのドラフト”にこだわった。育成ドラフト5位で川崎市立向丘中学校3年生の関蓮太郎捕手を指名したのである。多摩川ボーイズでプレーする関は今年開催されたU―15野球ワールドカップにも選出された逸材で、14歳9カ月でのドラフト指名はNPB史上最年少になるのだという。
逆に佐藤のメジャー挑戦を認めた阪神は、徹底してリアリストであり続けた。育成指名2人を含む9人全員を即戦力プレーヤーで固め、支配下指名メンバーに高卒組がいないドラフトは08年以来18年ぶりとなる。佐藤が海を渡る来季も勝利にこだわる――。そんな決意が滲み出る指名構成となった。
開幕直前まで腹の探り合いが続き、例年に増して難解な印象が強かった26年ドラフト。各球団の指名リストを見直せば、実はそれぞれの狙いが色濃く表現されているのである。
〈前編も公開中です〉


