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「ドラマでもあんまりないようなシナリオ」で “恩返しシリーズ”先発マウンドへ…DeNA尾形崇斗と古巣ホークスの縁と情念「本当に不思議です」
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byJIJI PRESS
posted2026/10/25 11:01
電撃トレードから先発ローテーション入りし、古巣相手の日本シリーズの先発マウンドへ……波乱万丈のシーズンに尾形の思いとは
そして第4戦(みずほPayPayドーム福岡)では、回またぎをした7回表、先頭の宮﨑敏郎の2球目に真ん中低めに投げた153kmのストレートを捉えられ本塁打を食らっている。
「真ん中低めを気持ちよく弾かれて、そこでもやっぱり100マイル投げられるようにならなきゃダメだと痛感しました。あとはどれだけ高めに投げつづけることができるか、コマンド(制球力)の重要性ですよね。そういう意味では、あの日本シリーズで対戦したベイスターズの打者の方々には、自分が進化するための、いいきっかけを与えてもらいました」
人間模様が巡る両チームの激突
あれから2年、尾形はベイスターズの一員として古巣のソフトバンクを迎え撃つ。巡り巡ったストーリー。尾形は清々しい表情で言うのだ。
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「本当に不思議ですよね。今、このチームに来ることができて、自分はすごく幸せだと思っています。ベイスターズで日本一になりたいですし、しっかりと投げて両チームに恩返しをしたいと思います」
尾形ばかりではなく、両チームの間で移籍した山本祐大や上茶谷大河、そして三森大貴や井上朋也など、環境の変化を余儀なくされた選手たちの情念が渦巻く最高の舞台。どんなシリーズが今後展開していくか楽しみだ。
最後に尾形は、今季ソフトバンクで真価を発揮した上茶谷との福岡でのエピソードを、どこかうれしそうな表情で教えてくれた。
「上茶谷さんとはお互い先発ローテを狙う立場だったんですが、春先のチーム状況を見て『近いうちにチャンスが来るぞ!』と、二人で盛り上がってずっと一緒に練習していたんです。それこそデイ・ゲームをベルーナ(西武)で戦ったその日に福岡に戻って来て、夜9時ぐらいからPayPayドームでトレーニングしたり。それが今では場所は異なれど、二人ともローテでやっているんですから面白いですよね」
尾形はもちろん上茶谷もしかり、努力と工夫によって厳しい競争のなか適者生存したということなのだろう。
ソフトバンクが連覇して2年前のリベンジを果たすのか、それともDeNAが再び下剋上か。現在進行形の人間模様が錯綜するキャスト豊かな日本一のドラマの結末やいかに――。
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