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「ドラマでもあんまりないようなシナリオ」で “恩返しシリーズ”先発マウンドへ…DeNA尾形崇斗と古巣ホークスの縁と情念「本当に不思議です」
posted2026/10/25 11:01
電撃トレードから先発ローテーション入りし、古巣相手の日本シリーズの先発マウンドへ……波乱万丈のシーズンに尾形の思いとは
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石塚隆Takashi Ishizuka
photograph by
JIJI PRESS
リスペクトを込め『銀河系軍団』と呼ぶ古巣である福岡ソフトバンクホークスとの大一番。5月に横浜DeNAベイスターズに移籍した尾形崇斗は、この日本シリーズを「ドラマとかでもあまりないようなシナリオ」だと語った。その主役は、俺だと言わんばかりに。
プロ9年目、ソフトバンク時代は高卒育成選手から這い上がり、近年はリリーフとして一軍に定着していたが、DeNAに移籍すると先発としてローテーションを回るようになった。
スピンのよく利いたホップ成分の高い150km中盤のストレートを軸に、スライダー、スプリット(本人いわくシンカー)、そしてカーブやカットボールを織り交ぜて快投をつづけ、クライマックスシリーズ(CS)と日本シリーズ進出に大きな貢献をした。
オールラウンダーのピッチャーというものにチャレンジしたい
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尾形といえば、以前本コラムでも書いたが、突然のトレード通告に対しセンチメンタルな感情よりも「先発か、中継ぎか?」と、自分の仕事のことをいの一番に考えたプロとしての矜持を持つ選手。現在は、かねてより悲願だった先発を任されているが、自分の理想はもっと高いところにあると、語気を強めて語る。
「やっぱり自分としては最終的に先発もできれば中ロングもできる、さらにワンポイントやセットアッパー、クローザーまで。どんなポジションだろうがチームに与えられた場所にフィットできるピッチャーになりたいんです。そういう意味では今、先発の仕事をきちんとできるように段階を踏んでいる状況です」
そう言うと、尾形はやる気に満ちた表情でつづけるのだ。
「野手にはオールラウンダーがいるとは思うのですが、ピッチャーだとそういったタイプはいない。そこに魅力を感じるし、チャレンジしたいなって思っているんです」
どんな場所でも対応することのできる、類を見ない万能型の投手。尾形の理想は、果てしなく高い。だからこそシーズン後半やCSファーストステージでブルペン待機を言い渡されても、まったく躊躇することはなかった。
尾形いわく、先発とリリーフは「職種が異なるほど違う」ということだが、コンディショニングやトレーニングの手順が違っても、そこに難なく自分をアジャストさせていくのがプロとしての務め。ゆえに日本シリーズでも先発登板後、数日空け、勝負どころとなる終盤でブルペン待機も十分考えられる。

