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「ディープインパクトの単勝に100万円」20年前の凱旋門賞で見た“異様な光景”「日本人に侵略された」現地フランスは諦めムードも…迎えた“まさかの結末”
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島田明宏Akihiro Shimada
photograph byGetty Images
posted2026/10/04 06:01
ディープインパクトが参戦した2006年の凱旋門賞。現地でも単勝1倍台の支持を集めたが、まさかの結末が待っていた
何もかもが異例で、何か特別なことが起きそうな予感がロンシャン競馬場内に渦巻いていた。そして、フランスギャロにも、現地のメディアやファンの間にも、「ディープインパクトに勝たれても仕方がない」という覚悟というか、諦めムードのようなものがあるように感じられた。
最終的には1.5倍に落ちついたディープインパクトの単勝オッズが、一時は1.1倍となるほど人気が集中した。
「特別な時間」は、こうして終わった
午後5時17分、武がパドックに現れた。
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午後5時20分、市川明彦厩務員と池江敏行調教助手に曳かれ、ディープインパクトがパドックに入ってきた。
午後5時25分、ディープインパクトが馬場入りした。
ディープインパクトは過去にゲート内で脚を蹴り上げたことがあったため、陣営の要請により、最後にゲート入りすることが認められていた。
午後5時35分、第85回凱旋門賞のゲートが開いた。
他馬とほぼ横並びでスタートしたディープインパクトの手綱をとった武は、直線に向いたときは勝てると思ったという。
しかし、ディープインパクトは、競走生活で初めて自分より後ろから来た馬にかわされ、レイルリンク、プライドに次ぐ3位入線に終わった。
そして、後日、凱旋門賞後の薬物検査でディープインパクトの検体(尿)から禁止薬物のイプラトロピウムが検出されたことが明らかになり、失格処分が下された。
成田空港でディープを見送ってから凱旋門賞までは53日。失格となった11月16日までは99日。
あとにも先にもない「特別な時間」は100日ほどだった。
失格に関する会見でメディアに配布された資料などから、初めての敗戦となった2005年の有馬記念の前後にも、咳などの治療を受けていたことがわかった。
通算14戦12勝のディープインパクトが敗れたのは、その有馬記念と凱旋門賞のみ。2戦とも、風邪気味だったようだ。
繰り返しになるが、あんなふうに、現役でいる間、ずっと私たちの心をとらえ、動向に目を向けずにはいられず、すべてを見逃すまいと追いかけてしまう競走馬は、もう現れないかもしれない。
「特別な時間」から20年を経た今年、日本の期待を背負ったメイショウタバルとアドマイヤテラは、世界最高峰の舞台でどんな走りを見せるのか。
第105回凱旋門賞は、日本時間の10月4日、午後11時5分にスタートする予定だ。
<前編とあわせてお読みください>


