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人気2頭はなぜ敗れたか? 天皇賞・秋で起きた“波乱”「絶好枠が裏目に」大外17番枠から“上がり32秒9”で圧勝したダノンデサイルとの「最大の違い」
posted2026/11/02 19:00
大外から上がり32秒9の豪脚で突き抜けたダノンデサイル。「東京2000mの大外枠は絶対的に不利」という定説を覆した
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島田明宏Akihiro Shimada
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JIJI PRESS
貧乏くじと思われた大外枠が、結果的には勝利への鍵となった。
11月1日、東京競馬場で行われた第174回天皇賞・秋(芝2000m、3歳以上GI)は、戸崎圭太が騎乗した4番人気のダノンデサイル(牡5歳、父エピファネイア、栗東・安田翔伍厩舎)が2馬身半差で完勝。2024年の日本ダービー、2025年のドバイシーマクラシックにつづくGI3勝目を挙げた。1番人気のクロワデュノールは5着、2番人気のマスカレードボールは11着に終わった。
16番手から繰り出した「上がり32秒9」
ダノンデサイルは、約4カ月半ぶりの実戦となった今回、17頭立ての大外17番枠からの発走となった。
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東京芝2000mは、ゲートからほどなくコーナーがあるため、外枠の馬は、好位を取ろうとすると外を回らされやすい。内に入るには、スタートしてすぐ前に行くか、後ろに下げるかの極端な競馬をしなければならない。多頭数になればなるほど外枠は不利になる。
戸崎は言う。
「枠順を見たときは驚きましたが、その枠で頑張ろう、と。(安田)先生とも何回か戦術を立て直しました。この馬の力を信じて、ポジションはあまり決めつけず、馬のリズムを重視していきました」
ダノンデサイルは、ゲートを出たなりで進み、向正面では後方3番手に控えた。
前半1000mは58秒8。
16番手で4コーナーを回り、直線に向くと外に持ち出し、追い出した。
そこから一気に加速して前との差を詰め、残り200m付近で先頭に立ち、後続を突き放した。
「リズムもよく、手応えも十分でした。そのぶん、先頭に立つのがちょっと早すぎた感じですが、この馬の強さを見せられたことが一番嬉しいです」
勝ちタイムは1分56秒7。リズム最重視の騎乗が、メンバー最速の上がり3ハロン32秒9の末脚を引き出した。
自分のリズム最優先で、後方から外を回して圧勝――と、まるでディープインパクトのような競馬だった。戸崎のコメントまで、ディープインパクトに乗ったあとの武豊のそれに似ていた。

