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沸騰! 日本サラブ列島BACK NUMBER
「強さだけで“社会現象”になった馬」20年前、ディープインパクトの凱旋門賞挑戦で何が起きていたのか?「フランス現地紙も一面トップ」密着取材の記録
text by

島田明宏Akihiro Shimada
photograph byTomohiko Hayashi
posted2026/10/04 06:00
圧倒的な強さで社会現象級の人気を誇ったディープインパクト。ファンの大きな期待を背負って2006年の凱旋門賞に挑んだ
現地フランスでも“特別扱い”だった
それから1カ月余りが経った9月13日、私はフランスにいた。
ロンシャン競馬場で行われる、ディープインパクトのスクーリングを兼ねた追い切りを見るためだった。
午前9時ごろ、開催日ではないロンシャン競馬場の正門前に、すでに50人ほどの報道関係者が集まっていた。
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最終的には約80人になり、テレビカメラが10台以上、スチールカメラマンも10人以上はいた。JRAの発表では、日本人が45人、フランス、イギリスなどの関係者が35人ということだった。
同日の競馬専門紙「PARIS TURF(パリチュルフ)」は、「ディープインパクト そのときが始まろうとしている」という大見出しとともに、このスクーリングを一面トップで取り上げていた。
スタンドの上階には、コースが見渡せる広い会見場が用意されていた。コーヒー、ジュース、ミネラルウォーターとパンが置かれ、3人ほどのウエイターまで控えていた。
午前10時ごろ、追い切りが行われた。
私たちがスタンドからディープインパクトの姿を見ることができたのは追い切りの前後20分ほどだった。その20分のためにわざわざ渡仏したことを、ムダだとも、もったいないとも思わなかった。
11時から、池江調教師と武の共同会見が行われた。
「世界一のレースだと思いますし、いつかは勝ちたいと思っているレースに素晴らしいパートナーと出られることはすごく幸せです。今はとても楽しみにしています」と武。
主催者のフランスギャロは、一頭の外国馬の「リハーサル」のために、普段は使用しないコースを開放したばかりでなく、こうして特設会場をしつらえ、スタッフを動かしたのだ。まさに、「スペシャルゲスト」に対するもてなし、という雰囲気が感じられた一日だった。
<つづく>

