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「ティリ監督に呼ばれて…悔しかった」“まさかの落選”、男子バレー甲斐優斗23歳が誓うアジア大会での覚醒「やってきたこと全部出せたら」
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byAFLO SPORT
posted2026/10/01 11:03
アジア大会に出場する甲斐優斗(23歳)
「ティリさんから『ずっと悩んでた』というふうに言われました。ミドルの怪我が多いので、ミドルを4人にしたいというのがあって、アウトサイドから削る、と。そこで自分が外れてしまった。ネーションズリーグでのプレーだったり、そういうところの結果だと思うので、自分の実力不足だな、と。また一から頑張れたらなと思います」
自身の課題はわかっている。合宿中は、全体練習前に1人で黙々とサーブレシーブの練習を重ねていたが、北九州でその成果を披露することはできなかった。
だが甲斐は、若手を主体とするアジア大会のメンバーに登録されており、ティリ監督からは、「アジア大会では非常に大切な存在になる。しっかりと準備しておいてくれ」と伝えられた。
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「悔しくはありましたけど……。アジア大会もあったので、そこは一つ、今までのことを振り返りながらやる時間ができたと、ポジティブに捉えて。アジア大会で、今までやってきたことを全部出せたらいいかなと思っています」
いつも通りの穏やかな口調の中に、強い決意がにじんでいた。
弟の落選を知った兄
アジア選手権のメンバーが発表された9月3日、甲斐優斗の2歳上の兄・孝太郎は、たまたま目に入ったSNSで弟の落選を知った。
「びっくりしました」
弟から報告があるわけではないし、落選を知ったからといって兄から何か連絡するわけでもない。
「普段からそんなにLINEとかやり取りするわけじゃないんで。今、優斗が何をしてるかもわかんないです」と孝太郎は笑った。
互いにあまり干渉しないという2人だが、兄がサントリー、弟がブルテオンに入団し共に大阪に住むようになってからは、2人で食事に行くこともあるという。
「たまーに、ですけど。自分から誘うことはないです」と素っ気なく言うのは優斗だ。
今や2人揃ってSVリーガーとなった甲斐兄弟のユニークな関係性とは――。
〈つづき→後編〉



