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「今までで一番苦しかった」セッター関菜々巳が苦悩した“感覚のズレ”…金メダル逃すも来季につながる選手ミーティング「正直、すごく救われました」

posted2026/09/25 11:02

 
「今までで一番苦しかった」セッター関菜々巳が苦悩した“感覚のズレ”…金メダル逃すも来季につながる選手ミーティング「正直、すごく救われました」<Number Web> photograph by Naoki Nishimura/AFLO SPORT

アジア大会ではキャプテンを務めたセッター関菜々巳(27歳)

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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Naoki Nishimura/AFLO SPORT

 中国との決勝を終え、銀メダルを首にかけた関菜々巳はミックスゾーンに笑顔で現れた。

「金メダルが欲しかったですけど、でもここにいる12人、一人ひとりにとって何か得られる大会になっていたらそれでいいのかな、って。私自身としては、今シーズンは本当に苦しかった。最初から最後まで、一番、苦しいシーズンでした」

 気づけば、その目は赤くなっていた。

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 今季の日本代表シーズンで、関の涙を何度見ただろう。

 7月のネーションズリーグ、大阪での予選ラウンド最終戦。強豪ポーランドに逆転勝ちを収めたが、「何もできていなかったのが、本当に苦しかった」と自分の不甲斐なさに涙を流した。

 中国・天津でのアジア選手権では、準決勝でタイに敗れ、今季最大のターゲットと掲げたロサンゼルス五輪の出場権を逃した。ネーションズリーグから言い続けた「苦しさ」が解消されないまま、むしろ沈んでいくチームの雰囲気を払拭できなかった責任も敗因も、すべて自分のせいだと俯きながら涙を流した。

石川真佑に代わってキャプテンに

「今回は絶対耐えます。泣かない」

 そう言ってアジア大会に臨んだ関は、不在の石川真佑に代わってキャプテンとしてチームを牽引した。

 予選の2戦は勝利したものの、世界ランキング53位のインドネシアには1セットを奪われた。試合内容に目を向ければ、決して「よかった」とは言えない。それでも、関の表情は明るかった。続く決勝トーナメント初戦となった準々決勝・台湾戦の後に話を聞くと、ゲームメイクの中に込めたさまざまな思考を具体的に、流暢に、そしてどこか楽しそうに話す。

 日本よりも高さがない相手に対して、弱い場所から攻めて得点を重ねたこと。金メダルを見据えて調子を上げていきたいと考えていた和田由紀子や、ミドルブロッカーとして試合を重ねるたびに成長を遂げていく秋本美空に自信をつけさせようとしていたこと。

「うーん」と言葉を詰まらせたのは、アジア選手権からの短い期間でどう切り替えて臨んだのか、と尋ねた時だった。

【次ページ】 関が苦しんだ「レフト側へのトス」

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