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フィギュアスケートPRESSBACK NUMBER
「けんか別れはしていない」ママで復帰のイグナトワが女帝・エテリに“出戻り”の背景は…国際舞台に復帰するロシアフィギュアスケート界最新事情
text by

栗田智Satoshi Kurita
photograph byAFLO
posted2026/09/28 17:01
師弟関係が復活したエテリとイグナトワ
「大嫌い!」泣き叫んだ4年前
彼女で思い出されるのは、やはり北京五輪だ。4回転ジャンプを5本成功させるも結果は銀メダル。その場で不満を爆発させた。
「このスポーツが大嫌い! 表彰式には行かない! もう二度と氷の上には立たない!」
「みんな金メダルを持っているのに、私にはない!」
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泣き叫ぶ異様な光景が全世界に中継された。
あれから4年。同じ銀メダルながら、今度は終始おだやかな笑顔で表彰式に臨んだ。
その後の囲み取材で「今の心境は」と質問されると、「気分はいいですよ。またしても2位ですが、大丈夫です(笑)」と言って周囲の笑いを誘った。1歳の息子を抱きかかえながら落ち着いて受け答えをする姿を見ていると、大人になったのだなと感慨深い気持ちになる。
産後半年で4回転を成功
イグナトワを一言で表すとすれば「唯一無二」という言葉がぴったり当てはまる。
アスリートとして4回転ジャンプにこだわり、五輪で安全策を取るように言われても反対を押し切って見事成功させたこと。同世代の選手たちが次々と引退し、メディア活動など華やかな世界に飛び込んでいくのをよそに、競技復帰という道を選んだこと。産後1カ月でジャンプ練習を再開すると、3カ月で3回転を取り戻し、半年後には4回転ルッツを練習で成功させたこと。すべてが型破りで、わが道を突き進む存在だ。

