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「けんか別れはしていない」ママで復帰のイグナトワが女帝・エテリに“出戻り”の背景は…国際舞台に復帰するロシアフィギュアスケート界最新事情 

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栗田智

栗田智Satoshi Kurita

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posted2026/09/28 17:01

「けんか別れはしていない」ママで復帰のイグナトワが女帝・エテリに“出戻り”の背景は…国際舞台に復帰するロシアフィギュアスケート界最新事情<Number Web> photograph by AFLO

師弟関係が復活したエテリとイグナトワ 

 チームの振付師ダニイル・グレイヘンガウスは、8月にモスクワで行なわれたトークイベントでイグナトワについてこう話している。

「サーシャはサーシャです(サーシャはアレクサンドラの愛称)。自分が自分であることを彼女がどれだけ必要としていることか。コーチとしてときに選手たちにより多くのことを要求することもありますが、サーシャの場合はその必要はまったくありません。彼女は自分がやると決めたことはすべてやります。トレーニングの過程を楽しんでいて、なかでもやはり4回転の練習を楽しんでやっています」

「唯一無二」イグナトワの存在感

 事実、出産を経てなお4回転ジャンプを跳ぶ世界で唯一の存在となり、自分を他の選手と比べる必要がなくなった。イグナトワの言葉、「もし何かが私のモチベーションになるとしたら、それはみんなが出産してジャンプを跳び始めたときです」には自尊心や自己肯定感がありありと表れている。

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 4年という時間の流れのなかで変わったものもあれば、変わらないものもある。グレイヘンガウスはこうも語っている。

「サーシャと練習を再開したとき、どれだけの時間が経ったか、どれだけのことが変わったかを感じました。私たちのところに来たときはまだ小さな女の子でしたが、今では夫と子どもを持つ立派な女性です。一方で、氷の上では、まるで昔と同じ雰囲気に包まれているような不思議な感覚があります。精神的な部分、選手とコーチの関係性は変わっていません」

復活したエテリとの師弟関係

 今大会イグナトワに帯同したのは、コーチのエテリ・トゥトベリーゼだった。

 イグナトワは今年1月に古巣であるトゥトベリーゼの元に戻っているが、実は復帰は2度目のことだ。つまり、2度チームを飛び出て、2度帰ってきたことになる。

【次ページ】 確執取り沙汰も…“出戻り”が叶った背景

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