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智弁和歌山「じつは生徒応援が“非必須”になっていた」人文字が小型に、拓大紅陵顧問の涙「圧巻だった」本家の演奏…現地記者が驚いた“甲子園応援まとめ”
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梅津有希子Yukiko Umetsu
photograph byKYODO
posted2026/08/18 06:00
甲子園名物だった智弁和歌山アルプスの人文字。しかし応援体制も変化したようで…(写真は2023年春)
ほかにも…驚いた応援
3回戦まで進んだ佐野日大(栃木)アルプスから何度も流れたチャンステーマ『マグナ』。元吹奏楽部顧問が作った曲で、30年以上前から使っているという。疾走感のあるメロディに、「S・A・N・O 日大 レッツゴー!」というコールはスタンドに大きな一体感をもたらした。
霞ヶ浦(茨城)アルプスで最高潮の盛り上がりを見せていたのは、ユーロビートバージョンの『ミッキーマウス・マーチ』(通称『ミッキー』)。1回戦は第4試合のナイターということもあり、白と橙色を組み合わせた、甲子園伝統のナイター照明「カクテル光線」に照らされたスタンドで、ハイテンポの『ミッキー』が流れる中、野球部がパラパラ風の振り付けを踊る。以前から同校が取り入れている応援だが、夜ということもありいつもとはまるで違う雰囲気に。底抜けに明るく楽しいアルプススタンドは、熱狂的な雰囲気に包まれていた。
「明るい応援」でいえば、三重(三重)の応援も負けていない。サンバのリズムに合わせた『ヴィクトリー三重』や『レッツゴー三重』『煌(きらめき)』など、すべての曲を144(= Allegro)のテンポで演奏するのがポイント。「速く」「快活に」といった意味の「Allegro(アレグロ)」で統一することで、はつらつとした元気いっぱいのアルプススタンドを作り上げている。
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鳴門渦潮がヒットを打つたびに流れたのは、ベートーヴェンの「交響曲第9番」。年末の合唱であまりにも有名な、あの『第九』だ。野球応援でもたまに聴くことがあるため、てっきり「野球部のリクエストかな」と思っていた。吹奏楽部の生徒に「なぜ『第九』をやるのか」と聞いたところ、「アジアで初めて第九を演奏したのが鳴門市なんです」という答えが。筆者はこの事実をまったく知らず、調べたところ、1918年6月1日、鳴門市の板東俘虜(ふりょ)収容所で、ドイツ兵捕虜によって同曲が演奏されたのが、アジア初演だったという。
このことから、現在毎年6月の第1日曜日に第九演奏会が開催され、鳴門市の大切な文化「なると第九」として発信を続けている。
なんとなく「他の学校が使っていて、かっこいいからうちもやりたい」というわけではなく、地元が誇る文化を応援にも活用・発信している点が、大変素晴らしいと思った。
今夏も、バラエティに富んだ応援が繰り広げられたアルプススタンド。これからも、各都道府県の代表として、オリジナリティや地域色豊かな応援が広がることを期待したい。

