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プロ野球PRESSBACK NUMBER
「松井秀喜は巨人の監督の厳しさをわかっています」元巨人の担当広報が“長嶋さんとの約束”発言に「松井監督の野球は手堅くなる。なぜなら…」
text by

赤坂英一Eiichi Akasaka
photograph byJIJI PRESS
posted2026/08/13 11:01
阿部慎之助前監督(左)の次の巨人監督はどうなるのだろうか? 有力候補と考えられる松井秀喜氏(右)の胸中を、最もよく知る元広報・香坂英典氏に尋ねた
熱望されている“松井監督”といえども、負けたらファンは許してくれない。監督になる以上は、勝たなければなりません。巨人は結果がすべて。松井秀喜だからこそ、期待は大きく、とても厳しい試練の道の選択になると思います。誰よりも松井本人が、そういう厳しさを痛いほどわかっているはずですよ。もともと、頭のいい人間ですから。
ただ、一番の問題は、松井が監督をやるとなったら、松井のいない巨人で戦わなければならないということです。松井監督がグラウンドに出ていったら、ワーッとスタンドが沸くでしょうけど、現役時代のように自分がバットを振って勝負を決めるわけにはいかない。今度は自分がどのように選手を動かし、どんな野球をやってチームを勝利に導くことができるのか」
松井監督が目指す野球とは
それでは、“松井監督”はどのような野球を目指すのだろう。現役生活20年間で日米通算507本塁打を放った打撃スタイルから、一発長打で試合を決める豪快な野球が思い浮かぶ。
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松井氏を育てた“師匠”長嶋茂雄さんも、落合博満、清原和博ら、当時の名だたるスラッガーを集めて破壊力抜群のオーダーを組んでいた。が、香坂氏の想像する“松井野球”は、かつての“長嶋野球”とはかなり異なるようだ。
「いや、僕はしっかり1点を取るような手堅い野球をやると思いますよ。一発攻勢で相手をたたきのめすより、緻密で細かく、スキのない野球で着実に勝利をもぎ取るスタイルですね」
香坂氏がそう推察するのには、理由がある。松井氏が巨人の3番に定着し、リーグ優勝と日本一に貢献した94年、まだ20歳だった松井氏の野球観の源に触れる機会があったのだ。
「あの94年、優勝旅行でオーストラリアに行った時のことですよ。そこで草野球をやって、あっ、こいつはこういう考え方してるんだ、とわかったんです。
当時、2年目の松井はまだ20歳で、チーム内に遊ぶ相手がいない。まだゴルフもやってなかったから、暇を持て余していてね。せっかくオーストラリアまで来てるんだから、何かやって楽しませてやりたいなと思ってさ、何がしたい? って聞いたら、あいつ『野球がしたい』って言うんだよな(笑)。

