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「本当にまずい戦いだった」“惨敗のW杯日本代表”にオシムが苦言を呈した日「勝機があったのに…残念だ」「リズミカルな攻撃をしていれば」

posted2026/08/11 17:00

 
「本当にまずい戦いだった」“惨敗のW杯日本代表”にオシムが苦言を呈した日「勝機があったのに…残念だ」「リズミカルな攻撃をしていれば」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama/JMPA

2分け1敗に終わったブラジルW杯の日本代表について、オシムは“負けなかった”ギリシャ戦を厳しく評価した

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田村修一

田村修一Shuichi Tamura

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Takuya Sugiyama/JMPA

 フットボールジャーナリストの田村修一さんが2026年7月29日、がん闘病の末に68歳で逝去しました。フィリップ・トルシエとイビチャ・オシムという2人の元日本代表監督と対話し、日本サッカーの発展を願い続けたその功績に敬意を表し、2011年から2015年まで連載したメールマガジン『オシム問答』から、一部を特別に公開します。

 日本代表が「優勝」という目標設定をした北中米W杯はベスト32で大会を終えた。今からさかのぼること12年前、本田圭佑、香川真司、長谷部誠、長友佑都らを擁したブラジルW杯でも同じ目標設定をした。しかし初戦コートジボワール戦に1−2で敗れると、続くギリシャ戦では相手に退場者が出ながらも0−0の引き分けに終わり、最終戦のコロンビア戦では1−4の大敗を喫してグループリーグ敗退の憂き目に遭った。

 惨敗に終わった大会直後、イビチャ・オシム元日本代表監督は戦いへの苦言とともに、日本サッカーへの建設的な提言を口にしていた――。〈※本記事は2014年7月のメールマガジンから再構成しています〉

W杯の終わりが人生の終わりではない

――元気ですか?

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オシム:ああ、君はどうだ?

――ええ、まあ。人生は続いていきますから(笑)。

オシム:その通りだ。何があろうと人生は続く。勝とうが負けようが続いていく。人生が終わるわけではない。

――結果がどうであれ続きます。

オシム:ワールドカップの終わりが人生の終わりではない。まだサッカーを見なければならないし、他チームの動向にも気をかけねばならない。子供たちのためにもやることはある。彼らを進歩させ、成長させるために、世界のサッカーを彼らに知らしめる。彼らを世界と繋げていく。

――その通りですが、日本の試合内容について少し話さないと……。

オシム:ああ、すべてを議論する必要がある。

 まずコートジボワールには以前の強さはなかった。ドログバ(※後半途中から投入されて以降、1点リードしていた日本は2失点して逆転負けを喫した)はピークを過ぎ、過去の彼とは異なり疲れていた。それでも彼がプレーするのは政治の力なのかどうか。彼が100%ではないコートジボワールは死んだも同然だ。彼はチームのプレーには加わろうとしない。前線でひとり待っているだけだ。他の選手も彼のサポートにまでは至らない。

日本は献身的だが…個々の経験が不足している

 だからこそ、日本にとっては本当に残念だった。

【次ページ】 ギリシャ戦の日本は、本当にまずかった

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