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「Jリーグは選手を安売りしすぎ」!? ヴィッセル神戸フロントが明かす「交渉術の舞台ウラ」…三木谷浩史会長から出された“2つの宿題”とは?
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byVissel Kobe
posted2026/09/29 11:03
2023年からヴィッセル神戸のスポーツダイレクター(SD)を務める永井秀樹さん。常勝軍団をいかにして築いたのか
Jリーグの移籍金は「安すぎる」?
高井幸大が川崎フロンターレからトッテナムへ移籍した際に、500万ポンド(※日本円で約10億6000万円)という高値を記録する例も出てきたが、フリーや1億円前後の移籍も多い。まだまだ安く買い叩かれている印象があり、Jリーグ全体で移籍金の相場をあげる努力が必要だ。
「今、Jクラブが世界と比べて一番遅れを取っているところだと思います。ヨーロッパの関係者に『なぜ日本人選手を獲得するのか?』と質問すると、ほぼ必ず『安いから』という理由が含まれている。青田買いに近いところがあります。Jリーグのクラブみんなで考えなきゃいけないフェーズにきていると思います。ヨーロッパでプレーしないと成長できない、代表に入れないという風潮が高まるのはとても危険です」
もちろん永井SDは選手のヨーロッパ移籍をブロックするつもりはない。
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加入時に交わした選手との約束を守り、2026年1月、宮代大聖がスペイン2部のラス・パルマスへレンタル移籍した。
「大聖がヴィッセルに加入する交渉の際、『大迫(勇也)、武藤(嘉紀)、扇原(貴宏)、(酒井)高徳がいて、大聖が一番成長できる環境。ここで結果を出せれば必ず代表に選ばれ、海外からのオファーも届く。そうしたら海外移籍へ背中を押せる』という話をしていました。
大聖はチームの2連覇に貢献し、E-1選手権で日本代表にも選ばれました。その貢献度を考慮して、今年1月に買取オプション付きのレンタルにゴーサインを出しました」
ただ、オファーがあったら何でも良かったわけではない。2025年夏にヨーロッパのあるクラブから届いたオファーは、移籍金などの条件があまりにも低かったために永井SDは首を縦に振らなかった。
「大聖には『自分自身の価値がこんなものでいいのか? 絶対にチームに大事にされない』と話して、大聖も賢い選手なんで理解してくれました。繰り返しになりますが、Jリーグのクラブは選手を安売りするべきではない。日本サッカー界の踏ん張りどころだと思います」
2026年夏、ラス・パルマスは買取オプションを行使し、宮代の同クラブへの正式加入が決定した。
「正確な金額は言えませんが、移籍金は数億円規模になりました。フリーで加わった選手がリーグ優勝と天皇杯優勝に貢献し、最終的に一定額の金額を残してくれた。しかも、将来の移籍からも収益を得られる特別条項もついています。経営的な観点から見ても大きかったです」
インタビューの最後にこんな質問をぶつけてみた。

