- #1
- #2
バレーボールPRESSBACK NUMBER
ブレない石川祐希「あくまでアジア選手権がピーク」人生すべてをバレーボールに捧げる男が見据える壮大なミッション「…ま、他にやることないし(笑)」
posted2026/08/05 11:15
日本代表活動とクラブシーズンの両立を13年も続ける石川祐希。30歳になった今も、向上心は尽きることがない
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
JVA/AFLO SPORT
8月3日、ネーションズリーグを4位で終えた日本代表が、決勝ラウンドが行われていた中国から帰国した。
3位決定戦を終えてからまだ24時間経っていなかったが、石川祐希キャプテンはスッキリした表情で、淡々と取材に応えた。
「いい状態で予選ラウンドを通過しましたし、チャンスがあればもちろん金メダルを狙っていたので、実際に手元にメダルがない、というところは、残念というか、非常に悔しさがあります」
ADVERTISEMENT
石川自身は、3枚ブロックをものともせず得点をもぎ取る決定力の高さを随所に見せたが、サーブレシーブに苦しみ、決勝ラウンドの3試合は途中交代となった。クラブシーズン中に右膝を痛めていたため、今大会では少しずつリミッターを外しながら本来のパフォーマンスに近づけていたが、中国入りした初日のトレーニングで首を痛め、決勝ラウンドではその影響が少なからずあったという。
「その日の練習を休んで、翌日の会場練習も70%ぐらいだったので、チームには迷惑をかけました。その中でベストは尽くしましたけど、なかなかパフォーマンスを上げられなかった。どの試合も最後にコートに立っていなかったというところは、僕自身課題だと感じています」
ロス五輪の出場権獲得へ
予選ラウンドを1位通過したあと、「金メダル」と口にしなかったことについて聞くと、こう答えた。
「決勝ラウンドはもう本当に1戦1戦やっていくしかないですし、そこが重要だったので。チャンスがあったらもちろん狙いますし、金メダル、いける雰囲気でもあったので、それは望んでいましたけど、あえて口にはしませんでした」
今年はずっと、9月に控えるアジア選手権でロサンゼルス五輪の出場権を獲得することを大目標として掲げてきた。それを少しもブラしたくない、その前にあえてピークを作ることはしたくないという思いもあったのかもしれない。
「チームとしていい状態だったのに、何も持って帰るものがなかったことは一番悔しいところではあります。でもあくまでアジア選手権がピークなので、そこで結果を出すことが一番、今シーズンは大事。アジア選手権でしっかり勝って、(ロス五輪出場を)決めることだけをもう考えるしかないですね」
そう言って前だけを見た。束の間のオフを挟み、10日からはそのアジア選手権に向けた合宿がまた始まる。

