- #1
- #2
バレーボールPRESSBACK NUMBER
ブレない石川祐希「あくまでアジア選手権がピーク」人生すべてをバレーボールに捧げる男が見据える壮大なミッション「…ま、他にやることないし(笑)」
text by

米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/08/05 11:15
日本代表活動とクラブシーズンの両立を13年も続ける石川祐希。30歳になった今も、向上心は尽きることがない
「バレーばっかやってんな」
ネーションズリーグ第3週に向けて行われていた沖縄合宿の練習前、西田有志、山内晶大とともに体育館に一番乗りしたセッターの深津英臣は、苦笑しながら言った。
「お前らこんなことずっとやってんの? すげえな」
ADVERTISEMENT
日本代表選手は、クラブシーズンが終わると、わずかなオフを挟んで代表活動に入る。合宿をして、移動して、試合をして、また合宿。その繰り返しだ。
深津自身も2019年まで約6年間そんな生活をしていたのだが、7年ぶりに36歳で代表復帰した今年、その生活の過酷さを噛み締めていた。
「これ、しんどいですね。やりがいはありますけどね。怪我することなく、これを何年も継続するって、ホントにすごいなーって。まあ自分もやってたんですけど(笑)」
そんな生活を、現代表選手の中で一番長く続けているのがキャプテンの石川だ。中央大学1年だった2014年に初選出されてから13年間、長期の離脱なく毎年参戦し続けてきた。
「ブリスベン五輪も、全然やるつもり」
多くの選手が集大成と位置付けて臨んだ2024年のパリ五輪後は、代表へのモチベーションを持ち続ける難しさに直面している選手もいる。だが石川にはそうした迷いが微塵も感じられない。
パリ五輪のあとも、「ロス五輪もやるぞというのはパリに出る前から決めていたし、その先のブリスベン五輪も、呼ばれれば全然やるつもり」と語っていた。
なぜ、代表へのモチベーションをずっと高く持ち続けられるのか。沖縄合宿中、石川に尋ねた。
「やっぱり日本代表が一番、バレーボールの中では見られているし、その中でもオリンピックが一番、バレー競技の中では価値がある大会なので、そこで結果を出したいという思いがあります。なんか、モチベーションという言葉はあまり当てはまらないのかなと思うんですけど……」
石川にとっては、モチベーションを掻き立てて臨む場ではなく、当たり前にいる場所のような感覚なのだろう。

