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「そこはちょっと不満です」今季1軍登板なし、DeNA藤浪晋太郎が本音を明かした「(球速は)もっと出せるよなって…」日本復帰から1年、32歳の現在地
text by

佐井陽介Yosuke Sai
photograph byKYODO
posted2026/07/07 11:04
DeNA2年目。2軍で戦い続ける藤浪晋太郎の現在とは?【全2回】
「そこはちょっと不満です」語った本音
もちろん、気がかりな点もゼロではない。代名詞でもある剛速球のスピードが理想とする数字に届いていないのである。7月1日の中日戦は最速155kmで、150km台前半のストレートも多かった。
「そこはちょっと不満ですね。アベレージで153kmぐらいまでは上げたいんですけど……。もっと出せるよなっていう感じです」
藤浪自身も現状の球速には納得できていない様子だ。
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「まだ老け込むには早い年齢だと思っていますし、微妙な体の使い方とかが影響しているんですかね。肩肘の痛みとかは全然ないし、状態もいいんですけどね」
とはいえ、オリオールズでリリーバーを任されていた2023年8月には日本人メジャー最速の102.6マイル(約165.1km)をたたき出した男である。思い返せば、彼は阪神時代からアドレナリンが出たら一気に球速が上がるタイプでもあった。大観衆に囲まれる1軍でマウンドに上がれば、理想とするスピード感を取り戻せる可能性は十分にある。
藤浪が思い出した“鳥谷敬からの言葉”
7月上旬の時点で、藤浪はまだ1軍に呼ばれていない。後輩の若手投手たちが次々に羽ばたいていく中、我慢の時期が続いている。そんなとき、彼は阪神時代の大先輩、鳥谷敬から教わった考え方を思い返す。
「トリさんも言っていましたけれど、評価は他人がすることで、自分ではコントロールできない。あれこれ考えても仕方がないので、自分がコントロールできること、できないことを分けて考えるようにしています。今は自分のやるべきことをやるだけ。1軍に呼んでもらえるかどうかは自分では決められないし、考えても仕方がないことにリソースを割くのはもったいない。今できることは、ひたすら自分を磨いて、いつ呼ばれてもいい状態になっておくこと。淡々とやるべきことをやり続ける、ということです」
淡々と――。
32歳になった藤浪晋太郎は、こちらの想像以上に地に足がついていた。
