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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「なんか、プレーをやめちゃった感が…」ブラジル戦、冨安健洋が指摘した“主体性の欠如”とは? 堂安律も「負けるべくして負けた」と悔やむワケ
text by

佐藤景Kei Sato
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/07/02 11:03
ブラジルの猛攻に耐え続けた日本だったが、冨安はそこに「主体性」という課題があったと指摘した。いったいどういうことか?
歴史はそう簡単に動いてはくれない
「間違いなく縮めて来ているとは思っています。ただ、結果としてまだまだ押し切られる部分があり、差があるのは事実で、未来で言えば、もっとハイプレッシャーをかけていくようにしていくとか、攻撃の部分ではもっとボールの保持率を上げてカウンターもポゼッションからもチャンスを窺うことをやっていけるようにならなければいけない。歴史はそう簡単には動いてくれない。それでも過去を見つめて成果と課題をしっかりと抽出しながら力をつけていけば、どこかで歴史の扉が開く。そのことを夢見て、目標としてやっていかなければいけないと思います」
決勝トーナメント1回戦敗退という結果は、前回大会と同じ成績であり、厳しい現実だ。ただ、一発勝負の舞台で世界のトップ層と対等に渡り合うために、自分たちに何が足りないのかをこれほど明瞭に突きつけられたゲームもないだろう。
大会前、「日本はダークホースとして世界一を目指す」と指揮官は言ったが、ダークホースとは、もともとは競馬用語で穴馬のこと。突如として好成績を収めたり、周囲を驚かせる存在を指し、「実力や状態がよく知られていない謎の競走馬」に使われる言葉だ。
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今や日本は、強豪国が無警戒で臨むような存在ではない。オランダ戦に引き分けた後、相手の強い警戒について問われた森保監督は、次のように語っていた——。
「ここからがスタートというか。ある意味で、これまでは隙がありましたけど、今後の戦いはますます難しくなると思います」
強国に本気でこられるというフェーズで
日本をリスペクトし、周到な対策を講じてきたブラジルとの一戦は、まさしくその言葉を証明する過酷なゲームとなった。手の内を知られ、本気で潰しにこられる新たなフェーズにおいて、日本サッカーはもはや逃げ場のない正面突破の戦いへと進むしかない。
これから求められるのは、正面から相手の警戒をねじ伏せるだけの圧倒的な「個の力」であり、いかなる戦況でも主導権を手放さない「主体性」だ。日本を警戒したブラジルに完敗したという事実は、世界の頂へと続く本当のスタートラインに立ったことを意味している。
〈全2回の2回目/はじめから読む〉

